タンク5年落ち買取価格を年式別に確認するなら【2020年式を基準に見る】

タンクの5年落ち買取価格を調べても、思ったように相場が出てこないと感じているかもしれません。

2026年9月現在、5年落ちに該当する2021年式のタンクは、通常のモデル年式として基本的に存在しません。

タンクは2016年11月から2020年9月までの販売モデルであり、最終年式は2020年式です。

つまり、今の時点でタンクの相場を確認するなら、2020年式=6年落ちを基準に見るのが現実的な進め方になります。

この記事では、2020年式を中心に6年落ちから8年落ちまでの買取相場を整理し、走行距離やグレードによる価格差、売却タイミングの考え方、そして少しでも高く売るための進め方までをまとめています。

筆者コメント

筆者はこれまで複数の車種で実際に一括査定や同時査定を経験し、ディーラー下取りとの差額や業者ごとの評価差を見てきた立場から、相場表だけでは見えにくい査定現場のリアルも踏まえて解説します。

タンク5年落ちの買取価格は最終年式を基準に見る

タンク 5年落ちで検索しているのに相場が見つかりにくい原因は、タンクのモデル期間にあります。

トヨタ自動車の公式情報によると、タンクは2016年11月に発売し、2020年9月に販売を終了しています。

2020年のルーミーへの統合に伴い、タンクとしての新車登録は2020年が最後です。

2026年現在の年式区分で整理すると、次のようになります。

年式 2026年時点の経過年数 相場データの有無
2021年式(5年落ち) 5年 通常のモデル年式なし
2020年式(6年落ち) 6年 あり(最終年式)
2019年式(7年落ち) 7年 あり
2018年式(8年落ち) 8年 あり

5年落ちの相場が見つからないのは、検索ワードと実際の年式区分がずれているためです。

自分のタンクが何年式かを確認するには、車検証(自動車検査証)の初度登録年月の欄を見るのが確実です。

2023年1月以降に交付された電子車検証の場合は、国土交通省の車検証閲覧アプリで詳細情報を確認できます。

まずはこの初度登録年月を手元で確認し、自分のタンクがどの年式に該当するかを把握したうえで、以降の相場データと照らし合わせてみてください。

2020年式タンクの買取価格相場を確認

2020年式はタンクの最終年式にあたり、買取市場で最も相場データが集まりやすい年式です。

ただし、同じ2020年式でも走行距離やグレード、車両状態によって査定額には大きな幅があります。

集計元や実績件数によっても異なるため、一つの金額を正解として見るのではなく、条件別に確認するのが実用的です。

走行距離別では数十万円単位の差が出る

2020年式タンクの買取相場を走行距離帯ごとに整理すると、おおむね次のようなレンジが確認できます。

走行距離 買取相場の参考レンジ
1万km台 85万~112万円前後
2万~3万km台 75万~100万円前後
4万~5万km台 65万~95万円前後
7万km以上 40万~70万円前後
10万km以上 30万円台~

※複数の買取相場サイトの公開データをもとにした参考レンジです。集計時期・集計方法により異なります。

低走行の車両と高走行の車両では、数十万円単位の差が出るケースが珍しくありません。

特に5万kmを境に相場が一段下がる傾向が見られるため、走行距離がこのラインに近い場合は、早めに相場を確認しておくと判断しやすくなります。

筆者が過去に5年落ち相当のコンパクト系人気車(N-BOX、2020年3月式、走行約39,000km)を売却した際にも、走行距離と車両状態が査定額に大きく影響しました。

筆者コメント

ディーラー下取りで71万円だった車両が、複数社の同時査定では115万3,000円まで伸びた経験があり、走行距離帯が同じでも査定方法によって金額が変わる現実を強く感じています。

カスタムGなど上位グレードは高値実績が目立つ

タンクのグレードは、標準系のX・X S・G・G Sと、上位のカスタムG・カスタムG S・カスタムG-Tに大きく分かれます。

ターボエンジン搭載のG-T・カスタムG-Tも含め、トヨタ認定中古車の車両情報でもグレードごとの仕様差が確認できます。

買取市場での傾向を見ると、カスタムG系は標準系と比べて査定額が高く出やすい傾向があります。

グレード区分 2020年式の参考相場レンジ 備考
カスタムG / カスタムG S 70万~130万円前後 低走行車では100万円超の実績も
カスタムG-T 75万~130万円前後 ターボ搭載、走行距離による差が大きい
G / G S / G コージーエディション 55万~100万円前後 装備充実で標準系の中では安定
X / X S 40万~80万円前後 エントリーグレード

※複数の買取相場サイトの公開データから参考レンジを整理。査定時の車両状態・ボディカラー・装備で変動します。

カスタムG系の低走行車で100万円を超える査定実績が確認できる一方で、同じカスタムGでも走行10万kmを超えると大きく下がるケースもあります。

グレードだけで判断するのではなく、走行距離や車両状態とセットで比較するのが正確です。

タンクの6年落ちから8年落ちまでの相場を比較

2020年式の相場を確認したところで、年式が1年・2年古くなるとどの程度変わるのかも気になるはずです。

ここでは2019年式(7年落ち)と2018年式(8年落ち)の相場を、2020年式と並べて比較します。

年式 経過年数 買取相場の参考平均 前年式との差
2020年式 6年落ち 約85万円前後 ―
2019年式 7年落ち 約76万円前後 約9万円
2018年式 8年落ち 約68万円前後 約8万円

※各年式の全グレード・全走行距離を含む平均的な参考値です。グレードや走行距離を揃えた比較ではないため、あくまで全体傾向の目安として見てください。

年式が1年古くなるごとに、おおむね8万~10万円程度の下落が見られます。

ただし、これは全グレード・全走行距離を含む平均値のため、カスタムG系の低走行車なら2019年式でも80万円以上で取引されている実績がある一方、標準系の高走行車は2020年式でも50万円を下回ることがあります。

なお、2018年式は平成30年式とも表記されるため、タンク 平成30年式 買取価格で検索している場合も、この8年落ちの相場データが該当します。

2019年式と2018年式の価格差を確認

2019年式と2018年式の価格差は平均で約8万円ですが、グレードや走行距離の条件を揃えると差が縮まるケースもあれば、開くケースもあります。

たとえば、カスタムG系の走行3万km台であれば2019年式と2018年式の差が5万~10万円程度に収まる実績があります。

一方で、標準グレードの走行7万km超では年式の差が査定額にほとんど反映されず、どちらも40万~50万円台で横並びになる場合もあります。

年式だけで売却判断をするよりも、自分の車両と同じグレード・走行距離帯の相場を絞り込んで確認する方が、実態に近い金額が見えてきます。

タンクの買取査定額を左右する主な条件

ここまで年式・走行距離・グレードによる相場差を確認してきましたが、実際の査定額はさらに複数の条件によって変動します。

相場表で見える金額と、実車査定で提示される金額が異なるのはこのためです。

走行距離と車両状態が価格差を広げる

査定で最も影響が大きいのは、やはり走行距離と車両状態の組み合わせです。

  • 走行距離が5万km以下か以上か
  • 修復歴(事故歴)の有無
  • 外装の傷・へこみ、内装の汚れや劣化
  • タイヤの溝残量やバッテリーの状態
  • 定期点検記録簿の有無

走行距離が同じでも、定期的にメンテナンスされている車両と、記録簿がなく状態が不明な車両では、査定時の評価に差が出ます。

特にタンクのようなファミリー向け車種では、内装の清潔さやスライドドア周りの動作確認も査定ポイントになりやすい傾向があります。

グレードと駆動方式でも査定額が変わる

カスタムG系と標準系の差は前述のとおりですが、駆動方式も査定額に影響します。

タンクには2WD(FF)と4WDの設定があり、4WDモデルは降雪地域を中心に需要があるため、地域によっては査定額が上乗せされるケースもあります。

また、ボディカラーも見落としがちなポイントです。

中古車市場ではホワイトパール系とブラック系の人気が高く、買取相場にも反映されやすい傾向が確認できます。

タンクはいつ売るべきか判断するポイント

相場がわかったとしても、今売るべきか、もう少し乗るべきかという判断は簡単ではありません。

年式の経過だけでなく、いくつかの要素を総合的に見る必要があります。

年式だけでなく相場が残るうちに確認する

タンクはすでに生産終了しているモデルのため、今後新車が供給されることはありません。

兄弟車のルーミーがフルモデルチェンジした場合、中古車市場全体の価格バランスが動く可能性もあります。

売却タイミングを考えるうえで押さえておきたい視点は次の3つです。

  • 車検の残り期間(車検が近いと維持コストとの比較になる)
  • 走行距離が次の節目(5万km、7万km、10万km)に近づいているか
  • 新車登録から13年を超えると自動車税・自動車重量税が重課される

新車登録から13年を超えた場合の自動車税・自動車重量税については、国土交通省の自動車関係税制も参照してください。

タンクの場合、2016年式が2029年に13年を迎えますが、2018年式以降であればまだ数年の猶予があります。

ただし、買取相場は年式が古くなるほど下落幅が大きくなる傾向があるため、相場が残っている今のうちに確認するという行動自体には意味があります。

筆者コメント

筆者の経験では、もう少し乗ろうと判断すること自体は問題ないものの、売却を先送りにした結果、走行距離が次の節目を超えて相場が一段下がるケースは少なくありません。

迷っている段階でも、現時点の査定額を把握しておくと、半年後・1年後の判断材料になります。

タンクを少しでも高く売るための進め方

タンクの相場と売却タイミングの考え方を整理したうえで、最後に実際の売却で損をしにくい進め方を確認しておきます。

1社の査定額だけで売却先を決めない

ディーラー下取りや近隣の買取店1社だけで売却先を決めてしまうと、その金額が適正かどうかを判断する基準がありません。

筆者コメント

筆者がこれまで複数車種で売却を経験してきた中で一貫して感じているのは、1社の提示額だけでは相場が見えないという点です。

同じ車両でも、業者ごとに在庫状況や販路が異なるため、提示額に数万円から数十万円の差が出ることは珍しくありません。

過去にディーラー下取り5万円だった車両が、複数社の同時査定で11万円まで伸びたケースも経験しています。

複数社に査定を依頼する方法としては、車一括査定サービスを利用して同日同時刻に査定士を集め、一斉に金額を出してもらう形が、競争原理が働きやすく高値が出やすい構造です。

査定当日に「今すぐ決めてくれたら、この金額を出す」と個別に持ちかけられることもありますが、他社の金額を見ずに即決すると、結果的に最高額を逃すリスクがあります。

全社の金額が出揃ってから判断しても遅くはありません。

相場表と実車査定の金額を分けて考える

ネット上で確認できる相場表やシミュレーションは、自分の車がどの価格帯にあるかを把握するには有効ですが、その金額で売れることを保証するものではありません。

相場表の役割は、この金額を下回るなら売らないという足切りライン(最低売却ライン)を自分の中に置くための基準です。

実際の最高額は、実車を見た複数の買取業者が競合する現場で決まります。

筆者コメント

筆者がこれまでの売却で意識してきたのは、相場表で把握した足切りラインと、自分の希望額を分けて考えることです。

足切りラインを高く設定しすぎると業者が勝負を諦めて離脱しやすくなり、逆に低すぎると安く手放すことになります。

相場表の中央値あたりを足切りに置き、実車査定の競合で上乗せを狙う、という流れが現実的です。

まとめ

この記事で整理したタンクの買取相場のポイントを振り返ります。

内容
5年落ちの相場が見つからない理由 タンクの最終年式は2020年式。2026年時点では6年落ちとして見る
2020年式の買取相場 走行距離・グレードにより30万~130万円前後と幅が大きい
年式ごとの下落幅 1年あたり約8万~10万円の下落傾向(全体平均)
高値が出やすい条件 カスタムG系、走行5万km以下、ホワイトパール・ブラック系
売却時に意識すべきこと 相場表は足切りラインとして使い、実車査定の競合で最高額を引き出す

最初にやるべきことは、車検証で初度登録年月を確認し、自分のタンクの年式を正確に把握することです。

そのうえで、同じ年式・グレード・走行距離帯の相場を調べて足切りラインを置き、複数社の査定を同日に集めて比較する。

この手順を踏むだけで、1社だけに聞いて即決するよりも納得のいく判断ができます。

相場表で見える金額はあくまで出発点であり、最終的な売却額は査定の現場で決まるという点を忘れずに、まずは自分の車の条件に近い相場を確認するところから始めてみてください。