ヴォクシー買取相場【3年5年10年落ちを比較】80系90系の違いまで確認

ヴォクシーの買取相場は、年式だけで一律に決まるものではありません。

同じ年式でも、80系か90系か、ガソリンかハイブリッドか、グレードや走行距離によって査定額に大きな差が出ます。

ネット上に出回る相場も、集計元や時期、条件の違いで数十万円単位のレンジがあり、どの数字を基準にすればよいか迷うのは当然です。

筆者コメント

筆者はこれまで複数の車種で一括査定や同時査定を実際に経験し、ディーラー下取りと買取店の提示額がどれほど違うか、業者間の競争がどのように査定額を動かすかを現場で見てきました。

その経験をふまえると、ネットの相場表だけを見て安心するのも、逆に悲観するのも判断としては早すぎます。

この記事では、2026年時点のデータをもとに1年落ちから15年落ちまでの買取相場を整理し、80系と90系の違い、ハイブリッドとガソリン車の差、そして査定額を左右する条件まで順を追って確認していきます。

最後まで読めば、自分のヴォクシーがどの価格帯に当てはまるか把握でき、提示された査定額が妥当かどうかを判断できる状態になるはずです。

ヴォクシーの買取相場を年式別にまず確認

ヴォクシーの買取相場を知るには、まず年式別の全体像をつかむのが出発点です。

以下の表は、2026年時点の各年式における買取相場の目安をまとめたものです。

ここではおおよその価格帯を示していますが、同じ年式でもグレードや走行距離、車両状態で数十万円の差が出るため、この表はあくまで出発点として活用してください。

年落ち 年式(西暦) 年式(和暦) 世代 買取相場の目安
1年落ち 2025年式 令和7年 90系 約270万〜335万円
2年落ち 2024年式 令和6年 90系 約160万〜335万円
3年落ち 2023年式 令和5年 90系 約115万〜320万円
4年落ち 2022年式 令和4年 90系/80系 約130万〜280万円
5年落ち 2021年式 令和3年 80系 約145万〜275万円
6年落ち 2020年式 令和2年 80系後期 約100万〜250万円
7年落ち 2019年式 令和元年 80系後期 約60万〜200万円
8年落ち 2018年式 平成30年 80系後期 約50万〜170万円
9年落ち 2017年式 平成29年 80系前期/後期 約40万〜170万円
10年落ち 2016年式 平成28年 80系前期 約30万〜130万円
11年落ち 2015年式 平成27年 80系前期 約20万〜100万円
12年落ち 2014年式 平成26年 80系前期/70系 約15万〜80万円
13年落ち 2013年式 平成25年 70系 約15万〜60万円
14年落ち 2012年式 平成24年 70系 約10万〜40万円
15年落ち 2011年式 平成23年 70系 約10万〜35万円

※相場は複数の査定データ・流通データをもとに作成した概算レンジです。車両条件やデータ集計時期によって変動します。特定の金額での売却を保証するものではありません。

ここで注目したいのは、2022年式の欄です。

ヴォクシーは2022年1月にフルモデルチェンジしているため、同じ2022年式でも初度登録が1月より前なら80系、1月以降なら90系に分かれます。

トヨタ自動車の公式車種情報で確認できるとおり、現行90系は2022年1月から販売が始まっており、この世代の境目は単純な年落ち比較では見えてきません。

車検証に記載されている型式で80系か90系かを判断するのが確実です。

自分のヴォクシーの相場を見る3つの条件

相場表で大まかな位置がわかったら、次は自分の車により近い価格を見るために、3つの条件を順番に確認していきます。

  1. 型式(世代)
  2. グレードとパワートレーン
  3. 走行距離と車両状態

まず1つ目は、型式(世代)の確認です。

上の表でも触れたとおり、80系と90系では相場水準がまったく異なります。

80系のなかでも前期(2014年〜2017年6月)と後期(2017年7月〜2021年)で差が出やすく、年式だけで判断すると実態からずれることがあります。

2つ目は、グレードとパワートレーンです。

ヴォクシーはグレードによって新車価格に100万円以上の差があり、買取相場にもその差が反映されます。

とくに90系のハイブリッドS-Zや80系のZS煌シリーズは中古車市場での人気が高く、同じ年式の標準グレードと比べて査定額に開きが出やすい傾向があります。

3つ目は、走行距離と車両状態です。

年間走行距離の目安は約1万kmとされており、それを大きく上回る場合は査定に影響します。

ただし、走行距離が多いからといって一律に低い査定になるとは限りません。

車両の状態や需要の強いグレードかどうかで、評価が変わるケースは珍しくありません。

この3つの条件を組み合わせて見ていくことで、ネットに出ている大まかな平均相場から、自分の車に近い価格帯に絞り込めるようになります。

年落ち別に見るヴォクシーの買取価格

相場表で全体の位置をつかんだところで、ここからは年落ちごとの傾向をもう少し掘り下げていきます。

1年刻みで解説すると際限なくなるため、1〜5年落ち、6〜10年落ち、11〜15年落ちの3つに分けて、とくに検索ニーズの多い年式を中心に触れていきます。

1〜5年落ちは高値を保ちやすい

1〜5年落ちのヴォクシーは、買取市場でもっとも高値が期待できるゾーンです。

とくに1〜2年落ちの90系は、走行距離が少なくグレードが上位であれば300万円を超える査定実績も確認できます。

3年落ち(2023年式)は90系の中心的な年式で、2026年7月時点の集計データでは90系ハイブリッドの3年落ちが約324万円前後で推移しているという報告があります。

ただし、これはハイブリッドの上位グレードが中心の数値であり、ガソリン車のS-Gなど下位グレードでは200万円台前半まで下がるケースもあります。

3年落ちという括りだけで一律に見ると、自車の実態と大きくずれる可能性がある点に注意が必要です。

5年落ち(2021年式)になると世代が80系に切り替わります。

2021年式は80系の最終年式に近く、後期モデルのZS煌IIIやハイブリッドZS煌IIIなど人気グレードが含まれるため、条件次第では200万円台後半まで届く事例もあります。

一方、走行距離が多い標準グレードでは100万円台前半に落ち着くこともあり、同じ5年落ちでもレンジの幅は広い年式です。

ここで押さえておきたいのは、4年落ち(2022年式)の扱いです。

先ほども触れたとおり、2022年式は80系と90系が混在する年式のため、同じ4年落ちでも90系ハイブリッドS-Zなら280万円前後、80系のガソリン車なら150万円前後と、世代によって100万円以上の差が開くケースがあります。

年落ちだけで比較すると、まったく異なる車を同じ土俵で見てしまうことになるため、必ず型式を確認してください。

6〜10年落ちは80系中心で差が広がる

6年落ち以降は80系が中心になり、前期と後期の違い、グレード差、走行距離による影響がより顕著に出てきます。

6〜7年落ち(2019〜2020年式)は80系後期モデルの中心年式です。

ZS煌IIやZS煌IIIといった特別仕様車は根強い人気があり、走行距離が少なく状態の良い車両であれば150万〜200万円台の査定が見込めます。

後期モデルはToyota Safety Senseの採用やエクステリアの変更など装備面の充実があるため、前期モデルとの差が査定額にも表れやすい傾向です。

8年落ち(2018年式、平成30年式)は、検索でもよく調べられている年式です。

2018年式は80系後期の前半にあたり、マイナーチェンジ直後のモデルが含まれます。

ZSグレードのガソリン車で走行5万km程度なら100万円前後、ハイブリッドのZS煌IIなど人気グレードでは150万円を超える査定事例も見られます。

9年落ち(2017年式)は、80系の前期と後期が切り替わる年式です。

2017年7月のマイナーチェンジより前に登録された車両は前期モデル、それ以降は後期モデルとなります。

前期の標準グレードは50万〜80万円あたりが多く、後期のZS煌IIでは100万円を超えるケースもあり、同じ2017年式でもマイナーチェンジ前後で査定額に差が出やすい年式です。

実際に2017年式ZS煌が走行2万km台で170万円の査定実績(2026年6月時点)が報告されているように、走行距離が短ければ9年落ちでも高い評価を受ける場合があります。

10年落ち(2016年式)は80系前期の中盤にあたり、複数のデータソースを見ると平均的な売却予想額は約98万円前後という集計もあります。

ただし、これは条件の異なる車両を平均化した数字です。

ZS煌のように人気グレードかつ低走行なら130万円前後まで届く一方、走行距離が10万kmを超える標準グレードでは30万〜50万円台になることもあります。

10年落ちというと値段がつかないイメージを持つかもしれませんが、ヴォクシーの場合は国内外での需要が下支えしており、状態次第で相場の幅が広いのが実態です。

筆者コメント

筆者自身、10年超の車を査定に出した経験があり、ディーラー下取りで0円と言われた車が買取査定では数万〜十数万円の値がついたケースを複数見てきました。

10年落ちで下取り査定が低かったとしても、買取市場ではまだ価値が残っている可能性は十分あります。

11〜15年落ちでも査定額は残りやすい

11年落ち以降になると70系(2代目)も含まれてきますが、ヴォクシーの場合は他の車種と比べて値崩れしにくい傾向があります。

11〜12年落ち(2014〜2015年式)は80系前期の初期年式にあたります。

11年落ちの80系前期でも、ハイブリッドVで走行7万km程度なら36万円前後、ZS煌で走行7万km程度なら80万円前後の査定実績が確認できます。

12年落ち(2014年式)は80系の初年度と70系の最終年度が重なる年式で、車両の世代によって査定額が大きく異なります。

13年落ち以降(2013年式以前)は70系が中心です。

2026年7月時点のデータでは、70系の13〜14年落ちは海外への輸出需要が価格を下支えしており、走行距離が15万km前後まで伸びた車両でも15万〜20万円程度で推移しているという集計があります。

70系のZS煌Zで走行6万km台なら60万円という査定実績も報告されています。

15年落ち(2011年式)でも、走行5万km台のZグレードで33万円、17年落ちのX Lエディションで20万円といった実績があり、年式が古いから価値がないとは言い切れません。

筆者コメント

筆者の経験上、10年超の車や多走行車は通常の買取店では安く見積もられがちですが、海外輸出に強い業者や廃車買取専門の業者を比較対象に入れることで、想定以上の査定額が出ることがあります。

14年落ち・走行15万kmを超えるミニバンの売却を手がけた際も、ディーラー下取りの数倍になった経験があります。

低年式だからと諦める前に複数の選択肢を検討する価値はあります。

80系と90系で買取相場はどう変わるか

年落ち別の傾向を見てきましたが、ヴォクシーの場合は単純な経過年数よりも80系か90系かという世代の違いが査定額に大きく影響します。

ここでは、それぞれの特徴と相場の違いを整理していきます。

80系は前期後期と年式の違いを確認する

80系ヴォクシーは2014年1月から2022年1月まで約8年間販売されたモデルで、中古車市場での流通台数が非常に多い世代です。

2017年7月のマイナーチェンジを境に前期と後期に分かれ、外装デザイン、安全装備、グレード構成に違いがあります。

前期モデル(2014年1月〜2017年6月)の主な型式は、ガソリン車がZRR80W(3ナンバー)・ZRR80G(5ナンバー)、ハイブリッド車がZWR80Gです。

前期モデルの特徴は、ZS煌やZS煌IIといった特別仕様車の人気が高く、同年式の標準グレードと比較して買取相場に明確な差がつきやすい点です。

後期モデル(2017年7月〜2021年)は、フロントグリルやヘッドライトのデザインが変更され、ハイビームがLED化されるなど質感が向上しています。

後期ではZS煌IIやZS煌IIIが設定されており、これらのグレードは中古車市場で特に需要が強い傾向があります。

カーセブンの査定実績では、2020年式ZS煌IIIが走行2.5万kmで250万円という事例が報告されています。

80系の査定で見落としがちなのは、前期と後期の境目にある2017年式の扱いです。

同じ2017年式でも、マイナーチェンジ前の前期モデルと後のモデルでは装備内容が異なるため、査定額にも差が出ます。

車検証の初度登録年月と型式で前期か後期かを確認しておくと、提示された査定額の妥当性を判断しやすくなります。

80系全体の買取相場としては、カーセブンのデータでハイブリッドが60万〜200万円程度、ガソリン車を含めると10万〜320万円程度の幅があります。

この幅の広さは、8年間にわたる販売期間と前期後期の違い、グレード差によるものです。

ひとくちに80系と言っても条件次第で査定額はまったく変わるため、年式だけでなく型式とグレードまで把握しておくことが重要です。

90系は高年式とグレード差を確認する

90系は2022年1月のフルモデルチェンジで登場した現行モデルです。

全グレードが3ナンバーサイズとなり、デザインや安全装備が大幅に刷新されました。

2026年8月時点ではまだ新しい世代のため、買取相場は全体的に高い水準を維持しています。

グーネットの買取実績データでは、90系の主要グレードの相場は以下のようになっています。

パワートレーン 買取相場の目安 新車価格
ハイブリッドS-Z HV(1.8L) 約325万〜336万円 374万円
ハイブリッドS-G HV(1.8L) 約289万〜303万円 344万円
S-Z ガソリン(2.0L) 約288万〜292万円 339万円
S-G ガソリン(2.0L) 約230万〜270万円 309万円

※2026年6月までの査定実績から算出された参考相場。車両条件により変動します。

ここで押さえておきたいのは、2026年5月に実施されたマイナーチェンジ(ビッグマイナーチェンジ)の影響です。

この改良でガソリン車がラインナップから廃止され、ハイブリッド専用モデルに切り替わりました。

フロントデザインの刷新やデジタルメーターの大型化なども行われており、改良前の90系と改良後ではモデルとしての位置づけが変わっています。

一般的に、マイナーチェンジが入ると改良前モデルの相場は下落圧力を受けやすくなります。

ただし、2026年7月時点の集計データでは90系ハイブリッドの3年落ちが約324万円と、前回集計から約2万円の下落にとどまっており、急激な値崩れは起きていないという報告もあります。

ヴォクシーは中古車市場での需要が底堅いため、マイナーチェンジ直後に慌てて売る必要があるかどうかは、自車のグレードや走行距離を冷静に見たうえで判断したいところです。

90系を売却する際にもうひとつ意識しておきたいのは、ネット上の相場シミュレーションと実際の査定額のズレです。

高年式ゆえに相場表では高い金額が表示されやすいですが、シミュレーションの数字はあくまで目安であり、実車を見た査定額とは差が生じることがあります。

筆者コメント

筆者の経験では、ネット相場を見て期待値を上げすぎると、実際の査定額を目にしたときに落胆しやすく、冷静な判断ができなくなることがあります。

相場表は出発点として使い、最終的な価値は実際の査定で確認するのが確実です。

ハイブリッドとガソリン車の相場差

80系と90系の世代差に加えて、パワートレーンの違いも査定額に影響します。

ヴォクシーではハイブリッドとガソリン車が設定されており、一般的にはハイブリッドのほうが高値で査定される傾向がありますが、条件をそろえずに単純比較すると実態を見誤ることがあります。

ハイブリッドとガソリン車の相場差を正確に見るためには、同じ年式、近い走行距離、同等のグレードで比較する必要があります。

たとえば90系のS-Zで見ると、ハイブリッドS-Zの相場目安が約325万〜336万円なのに対し、ガソリンのS-Zは約288万〜292万円で、同グレード間では約35万〜45万円程度の差が確認できます。

ただし、この差は年式やグレードによって変動します。

80系の場合、前期モデルのハイブリッドV(走行6万km台)の査定が125万円という実績がある一方、同年式でもガソリンのZS煌のほうが人気グレードとして高い査定がつくケースも報告されています。

つまり、ハイブリッドだから必ずガソリン車より高いとは限らず、グレードの人気度や走行距離とのバランスで逆転することもあります。

また、2026年5月のマイナーチェンジでガソリン車が廃止されたことにより、今後の市場でハイブリッドとガソリン車の評価がどう変化するかは、まだ見通しが定まっていません。

現時点では90系のガソリン車は新車での供給が止まっているため、中古車としての希少性が短期的にプラスに働く可能性もあれば、ハイブリッド専用化の流れのなかで相対的に評価が下がる可能性もあります。

確定的な予測は難しいため、売却を検討している場合は、現時点の査定額を把握したうえで判断するのが現実的です。

ハイブリッドS-Zなど人気グレードの見方

ヴォクシーのグレードのなかでも、とくに中古車市場での人気が高いのはハイブリッドS-Zです。

90系ではS-ZとS-Gの2グレード構成で、S-Zは7人乗り専用の上位グレードにあたります。

新車価格が374万円と高額ですが、装備の充実度とリセールバリューの高さから選ばれるケースが多く、買取市場でも査定件数・査定額ともにトップクラスです。

80系では、ZSグレードをベースとした特別仕様車のZS煌シリーズが同様の位置づけです。

ZS煌、ZS煌II、ZS煌IIIと世代ごとに設定されており、メッキ加飾や専用シート表皮などの装備が追加されています。

80系で特に高値がつきやすいのは後期モデルのZS煌IIIで、走行距離の少ない車両は10年近く経過していても100万円台後半の査定が出ることがあります。

グレードによる査定差を見る際は、煌シリーズやS-Zかどうかだけでなく、オプション装備の有無も影響します。

筆者コメント

筆者がこれまで複数車種の査定に立ち会ったなかでも、純正ナビやドライブレコーダー、スペアキーの有無、人気ボディカラー(ホワイトパールやブラック)かどうかといった要素が、査定士の評価ポイントとして挙がることが多くありました。

グレード名だけでなく、自車にどんな装備がついているかも事前に整理しておくと、査定時のやりとりがスムーズになります。

査定額を左右する走行距離と車両状態

ここまで年式やグレードによる相場差を見てきましたが、同じ条件でも最終的な査定額を大きく動かすのが走行距離と車両状態です。

走行距離の目安としてよく言われるのは、年間1万km×経過年数です。

たとえば5年落ちなら5万km前後が標準的な走行距離とされ、これを大きく超える場合はマイナス査定の要因になりやすい傾向があります。

価格.comの査定データでも、走行距離1万km以下で126.9万円以上、3万km以下で80万円以上、5万km以下で5万円以上という傾向が示されており、走行距離と査定額にはある程度の相関があります。

ただし、走行距離だけで査定額が決まるわけではありません。

とくにヴォクシーの場合、中古車市場での需要が国内外ともに強いため、走行距離が10万kmを超えていても、グレードやボディカラー、車両状態次第で十分な値段がつくケースがあります。

9年落ち・走行17.9万kmのZSが75万円で査定されている実績もあり、距離だけを理由に悲観する必要はありません。

走行距離以外で査定額に影響する主な要素を整理すると、以下のようになります。

査定への影響
修復歴(事故歴) 骨格部分の修復歴がある場合は大幅なマイナス要因
外装の傷・へこみ 小さな傷は大きく影響しにくいが、目立つへこみは減額対象
内装の汚れ・臭い タバコ臭やペット臭は減額要因になりやすい
ボディカラー ホワイトパール、ブラックは査定で有利な傾向
純正パーツの有無 スペアキー、純正ナビ、取扱説明書などがそろっていると評価が上がりやすい
駆動方式 4WDは地域によって需要差がある

修復歴については、プロの査定士が見れば車体の状態から判断できるため、隠そうとしても意味がありません。

筆者コメント

むしろ、筆者が複数の査定を経験してきたなかで強く感じたのは、修復歴や傷はわかる範囲で事前に正直に伝えたほうが、結果的にトラブルを防げるということです。

国民生活センターの報告でも、中古車売却に関する相談件数は近年増加しており、契約後の減額トラブル(いわゆる二重査定)が問題として取り上げられています。

査定時に申告していれば、契約後に「修復歴が見つかった」として減額を求められるリスクを下げられます。

ヴォクシーを相場より高く売るための進め方

相場の全体像がつかめたら、最後に実際の売却をどう進めるかを整理しておきます。

ネット上では洗車や消臭スプレーなどの細かなテクニックが多く紹介されていますが、筆者の経験上、査定額に最も大きく影響するのは売り方の構造、つまり複数の業者に同じ条件で競わせる仕組みを作れるかどうかです。

具体的な進め方としては、以下の流れが現実的です。

  1. 大まかな相場感をつかむ
  2. 複数社から実査定を受ける
  3. 即決を避けて比較する
  4. 現実的な足切りラインを決める
  5. ディーラー下取りとも比較する
  6. トラブル時の相談先を確認する

まず、ネットの相場シミュレーションや一括査定サイトで大まかな相場感をつかみます。

この段階で出てくる金額はあくまで目安ですが、自車がどの価格帯に位置するかを把握するには有効です。

ただし、サイトによって表示される金額の幅が大きいため、ひとつの数字を鵜呑みにせず、複数のサービスを見比べることをおすすめします。

次に、実際の査定を複数社から受けます。

ここで重要なのは、1社ずつ順番に回るのではなく、できれば同じ日・同じ時間帯に複数の業者に来てもらい、査定額を比較できる状態を作ることです。

筆者コメント

筆者がこれまで経験した複数の売却では、業者が互いの存在を意識している状態のほうが、最終的な提示額が高くなる傾向がありました。

1社だけの査定で即決してしまうと、本来もう少し高い金額が出た可能性を見逃すことになります。

査定の場で注意したいのは、個別に即決を迫られるケースです。

消費者庁の注意喚起ページでも、中古車売却時の強引な勧誘やキャンセルトラブルについて注意が呼びかけられています。

「今決めてくれたら特別な金額を出す」と持ちかけられても、他の業者との比較が終わっていない段階で契約する必要はありません。

筆者コメント

筆者もこうした場面を何度か経験していますが、即決を求める業者の提示額が最終的な最高額だったケースはほとんどありませんでした。

また、希望額(足切りライン)の設定にも注意が必要です。

相場からかけ離れた高い金額を最低ラインとして伝えてしまうと、業者が早い段階で辞退してしまい、競争自体が成立しなくなるリスクがあります。

筆者コメント

筆者自身、親族の車の売却で足切りを高く設定しすぎて業者が次々と降りてしまい、結果的に焦る展開になった経験があります。

希望額は希望額として持ちつつ、足切りラインは事前に把握した相場やLINE査定などで提示された現実的な金額をもとに設定するのが安全です。

ディーラー下取りについては、新車購入とセットで手続きが簡単という利便性がありますが、買取店と比較すると金額差が出やすい傾向があります。

下取り額だけを見て売却先を決めるのではなく、買取査定の結果と比較したうえで判断するのがよいでしょう。

万が一、査定や契約でトラブルが起きた場合は、車買取業界の団体である一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC)の車売却消費者相談室に相談できます。

契約後のキャンセルや減額に関する相談にも対応しており、いざというときの窓口として覚えておくと安心です。

まとめ

この記事では、ヴォクシーの買取相場を年式別に確認し、80系と90系の違い、ハイブリッドとガソリン車の差、走行距離や車両状態の影響、そして売却の進め方までを整理してきました。

最後に、査定前に押さえておきたい判断軸を改めてまとめます。

確認すること
年式だけで相場を判断しない 年式→型式(80系/90系)→グレード→走行距離の順で絞り込む
80系は前期後期を区別する 2017年7月のマイナーチェンジ前後で装備・査定額に差が出る
90系はマイナーチェンジの影響を確認 2026年5月の改良でガソリン車廃止。改良前モデルへの影響を見極める
ハイブリッドが必ず高いとは限らない 同年式・同グレード・同走行距離で比較しないと実態がつかめない
10年超でも値段はつく 海外輸出需要があり、70系でも15万〜60万円の実績がある
相場表はあくまで出発点 最終的な価値は、複数社の実査定で確認する

ネット上の相場表や平均価格は、自分の車の位置を大まかに把握するための道具です。

それだけで売却先を決めてしまうと、本来得られたはずの金額を取りこぼす可能性があります。

相場を把握したら、次のステップとして複数の査定を受け、提示額を比較しながら判断を進めてください。

筆者コメント

筆者がこれまでの売却経験を通じて一貫して感じているのは、車の売却は情報戦であると同時に、準備の差が結果に直結するということです。

年式や型式を正しく把握し、相場の幅を理解したうえで査定に臨めば、提示された金額が高いのか安いのか、自分で判断できるようになります。

その準備こそが、納得のいく売却につながる一番の近道です。