カムリ買取相場はいくら?年式別に70系と50系を比較【売却目安を確認】

カムリの買取相場は、50系AVV50と70系で条件が大きく異なるため、車種全体の平均額だけでは判断しにくい車です。

売却を考え始めると「カムリは今いくらで売れる?」「5年落ちや10年落ちだともう安い?」という疑問が浮かぶかもしれません。

ただ、相場サイトごとに掲載されている金額がバラバラで、どの数字を信じればいいか迷うのも無理はないと思います。

筆者コメント

筆者はこれまで複数の車種で買取査定に立ち会い、ディーラー下取りと買取専門業者の提示額の差、同時査定で業者同士を競わせた際の金額の動きを実際に見てきました。

その経験を踏まえると、相場表の数字を眺めるだけでは売却額の上限には届きにくく、自分の車に近い条件で相場を絞り込んだうえで、複数社に競わせる構造を作ることが欠かせません。

この記事では、カムリの買取相場を50系と70系に分け、年式・グレード・走行距離ごとの目安を整理しています。

値上がりの見方や査定額を左右する条件、高く売るための具体的な行動まで、売却判断に必要な情報を一通りまとめました。

カムリの買取相場は50系と70系で大きく分かれる

カムリの買取相場を確認するとき、最初にやるべきことは自分の車が50系(AVV50)と70系(AXVH70)のどちらに該当するかを特定することです。

この2つは新車時の価格帯も市場での流通状況も異なるため、同じカムリでも査定額の水準がまったく違います。

ここでは、それぞれの相場レンジを大まかに把握できる早見表を示します。

型式 販売期間 新車価格帯(税込) 買取相場の目安
70系 AXVH70 2017年7月〜2023年12月 約329万〜468万円 約130万〜330万円前後
50系 AVV50 2011年9月〜2017年7月 約304万〜403万円 約30万〜90万円前後

※買取相場は年式・走行距離・グレード・車両状態により大きく変動します。複数の相場サイトの掲載データおよび査定実績を参考に幅をもたせて記載しています(2025年時点の公開データに基づく目安)。

70系は2017年にフルモデルチェンジで登場し、TNGA(Toyota New Global Architecture)プラットフォームを採用したことで走行性能や安全装備が大きく向上しました。

WSやGレザーパッケージといったグレードの違いでも査定額に差が出やすく、年式が新しいほど200万円台後半に届くケースもあります。

一方、50系AVV50は2011年から2017年まで販売されたモデルで、現在は10年以上経過した個体が中心です。

走行距離や状態次第で数十万円の差が出るため、年式だけで判断するのはリスクがあります。

型式は車検証の型式欄で確認できます。トヨタ自動車のカムリ旧車情報ページでも歴代モデルの仕様が確認できるため、自分の車がどの世代に該当するかを最初に押さえておくと、そのあとの相場確認がスムーズに進みます。

なお、相場サイトによって掲載されている金額が異なるのは、算出のもとになるデータが違うためです。

オークションの落札実績をベースにしたサイト、自社の査定実績を集計したサイト、統計分析による推計値を使ったサイトなど、算出方法はそれぞれ異なります。

どれか一つの数字を正解と思い込まず、複数を照らし合わせて傾向をつかむ姿勢が大切です。

年式別の買取相場を5年落ち・10年落ちで確認

50系と70系の全体像がつかめたところで、次に気になるのは自分の年式だといくらになるのかという点だと思います。

ここでは乗り換えの節目になりやすい5年落ちと10年落ちを軸に、それぞれの相場水準を見ていきます。

5年落ちカムリは70系の条件差を重ねて見る

2021年式の70系カムリが5年落ちに該当し、複数の相場サイトを照合すると、おおむね250万〜280万円前後が買取相場の中心帯です。

ただし、この数字はグレードや走行距離を平均化したものなので、実際の査定額はそこから上にも下にも動きます。

たとえば査定実績を見ると、2021年式で走行距離2万〜3万km台のWS系グレードでは280万円前後がついています。

一方、同年式でもGグレードや走行距離が5万kmを超えてくると220万〜240万円台に落ち着くケースも確認できます。

5年落ちは新車価格に対する残価率がまだ比較的高い時期ですが、ここからの値落ちペースは徐々に加速する傾向があるため、売却を検討しているなら早めに動いたほうが有利な場合が多いです。

筆者コメント

筆者がこれまで立ち会った査定でも、年式が同じでも走行距離やグレードの違いで数十万円の開きが出る場面は珍しくありませんでした。

5年落ちの相場を見る際は、平均額だけでなく、自分の車に近い条件の実績を探すことが精度の高い判断につながります。

10年落ちカムリはAVV50の状態差が大きい

2016年式のカムリが10年落ちにあたり、こちらは50系AVV50が中心です。

相場サイトの掲載データでは80万〜100万円前後が目安になっていますが、走行距離や車両の状態によって30万〜40万円台まで下がることもあれば、低走行で状態が良ければ100万円前後を維持しているケースもあります。

10年落ちのAVV50で注意したいのは、ハイブリッドバッテリーの劣化具合です。

走行距離が10万kmを大きく超えている場合、バッテリー交換の可能性が査定で考慮されることがあり、その分だけ査定額が下がりやすくなります。

筆者コメント

ただ、筆者が年式の経ったセダンの査定に立ち会った経験では、下取りで0円に近い提示を受けた車でも、買取専門業者に持ち込んだことで値段がついたケースがありました。

10年落ちだから値段がつかないと決めつけず、複数社の査定を受けてみる価値は十分にあります。

主な該当型式 買取相場の参考レンジ
5年落ち(2021年式) 70系 AXVH70 約220万〜280万円前後
7年落ち(2019年式) 70系 AXVH70 約180万〜220万円前後
10年落ち(2016年式) 50系 AVV50 約40万〜100万円前後
12年落ち(2014年式) 50系 AVV50 約30万〜70万円前後

※複数の公開査定データおよび相場サイトの掲載情報をもとに幅をもたせて記載(2025年時点)。グレード・走行距離・車両状態・査定時期により実際の金額は変動します。

70系カムリの買取相場はWSなどグレード差も見る

年式別の目安をつかんだあと、70系オーナーが次に確認したいのはグレードによる査定額の違いだと思います。

70系カムリにはX、G、Gレザーパッケージ、WS、WSレザーパッケージといったグレードがあり、装備内容やスポーティ性の違いが買取相場にも反映されます。

70系は年式と走行距離を先にそろえる

グレード差を正確に見るためには、まず年式と走行距離の条件をそろえることが前提です。

年式が違うまま「WSは高い」「Gは安い」と比べても、年式の影響なのかグレードの影響なのかが判別できません。

一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)の査定基準では、普通自動車の標準走行距離を年間1万km程度としています。

この基準より走行距離が多ければ減点方向、少なければ加点方向に作用するため、同年式でも走行距離の差が大きい車同士を単純に比較するのは避けたほうがいいです。

たとえば2022年式の70系カムリであれば、走行距離2万〜4万km前後を基準にして、そこにグレードの違いを重ねて見ていくと実態に近い相場感がつかめます。

WSとWSレザーパッケージは個別に確認する

WSはスポーティなエアロパーツや専用サスペンションを備えたグレードで、70系カムリの中では特に人気が高く、買取相場もGグレード系より上に位置する傾向があります。

公開されている査定実績を複数照合すると、同年式・同走行距離帯でWSとGを比較した場合、おおむね20万〜40万円程度の差が確認できるケースがあります。

さらにWSレザーパッケージは本革シートやパワーシートなどの快適装備が加わるため、WSよりもさらに高い査定がつく場合があります。

実際の査定実績では、2022年式のWSレザーパッケージ(走行距離2万〜3万km)で300万円台の買取価格がついた例も確認できます。

特徴 相場への影響傾向
X エントリーグレード、16インチホイール 同年式のG・WSより低めの傾向
G / Gレザーパッケージ 標準〜上級装備、落ち着いた外装 中間帯、レザーパッケージは加点要素
WS スポーティ外装、専用サスペンション Gより高めの傾向
WSレザーパッケージ WS+本革シートなど上級内装 70系の中で最も高値がつきやすい

ただし、グレードだけで査定額が決まるわけではありません。

ボディカラーやオプション装備の有無、車両の状態なども影響するため、グレード差はあくまで傾向として押さえたうえで、現車査定で正確な金額を確認する流れが確実です。

AVV50カムリの買取相場は走行距離と状態が重要

70系の相場を整理してきましたが、ここからは50系AVV50に話を移します。

AVV50は2011年から2017年まで販売されていたモデルで、現在は初年度登録から10年以上が経過した個体がほとんどです。

AVV50の買取相場は、年式よりも走行距離と車両の状態に左右される比重が大きくなります。

同じ2014年式でも、走行距離5万km台で修復歴なしなら60万〜70万円台の査定がつく一方、走行距離が10万kmを超えていたり修復歴ありだったりすると30万円台以下になることも珍しくありません。

AVV50で相場を確認する際に注意したいのは、中古車の販売価格と買取価格は別物だという点です。

中古車情報サイトで「AVV50が〇〇万円で売られている」という情報を見かけても、それは販売店が利益や整備費用を上乗せした小売価格であり、買取価格はそこから大幅に下がります。

販売価格を見て「このくらいで売れるはず」と期待すると、査定額とのギャップに戸惑うことになりかねません。

筆者コメント

筆者の経験上、年式が古い車ほどディーラー下取りと買取専門業者の差が開きやすい傾向があります。

AVV50の場合も、ディーラーで低い提示を受けたとしても、海外輸出ルートを持つ業者や走行距離よりも車両の状態を重視する業者であれば、思った以上の金額が出る可能性はあります。

1社の査定だけで諦めず、複数社に見てもらうことが特に重要な世代です。

AVV50の相場感をつかむために、年式と走行距離の組み合わせで目安を整理しておきます。

走行距離の目安 買取相場の参考レンジ
2016年式(10年落ち) 5万〜7万km 約70万〜100万円前後
2016年式(10年落ち) 10万km超 約40万〜60万円前後
2014年式(12年落ち) 5万〜7万km 約50万〜70万円前後
2013年式(13年落ち) 7万〜10万km 約30万〜50万円前後
2012年式(14年落ち) 10万km前後 約20万〜40万円前後

※複数の公開査定実績・相場サイトを参照した目安です。グレード・車両状態・修復歴の有無により変動します(2025年時点)。

カムリは海外、特にオーストラリアや東南アジアでも根強い需要がある車種です。

そのため、国内では年式が古く感じる個体でも、輸出需要のある業者にとっては十分に商品価値がある場合があります。

複数社の査定を受ける際には、輸出ルートを持つ業者も含めて比較してみると、予想外の提示額が出ることがあります。

走行距離や装備でカムリの査定額はどこまで変わる

ここまで年式・型式・グレードごとの相場を整理してきました。

ただ、同じ条件でも査定額が一律にはならない要素があります。

ここでは、走行距離・ボディカラー・装備・修復歴といった個別の条件が査定にどう影響するかを確認します。

走行距離は年式と組み合わせて判断する

走行距離は査定額に大きく影響しますが、距離の数字だけを見て判断するのは危険です。

JAAIの査定基準でも、年式ごとの標準走行距離を基準に過不足を評価する考え方が採用されており、5年落ちで3万kmなら標準以下で加点方向、5年落ちで8万kmなら標準以上で減点方向に作用します。

つまり、走行距離10万kmでも15年落ちなら年間約6,700kmの計算になり、それほど過走行ではないと評価される場合があります。

反対に、3年落ちで10万kmだと年間3万km以上のペースとなり、大きな減点要素になりえます。

走行距離は必ず年式とセットで判断する習慣をつけておくと、自分の車の立ち位置が正確に見えてきます。

カムリの走行距離帯ごとの傾向を簡単に整理しておきます。

査定への影響傾向
3万km以下 年式に対して少走行とみなされやすく、プラス評価の方向
5万〜7万km 5年落ち前後なら標準的な範囲
10万km前後 節目として意識されやすく、減点幅が大きくなる傾向
15万km超 買取業者によっては対応が分かれる。輸出需要のある業者なら値段がつく場合も

走行距離が5万kmの節目や10万kmの節目を超える前に売却を検討するのも一つの判断ですが、無理にタイミングを合わせる必要はありません。

筆者コメント

走行距離よりも、複数社の競争環境を作れるかどうかのほうが、査定額への影響が大きいと感じています。

ボディカラーや装備と修復歴も査定に影響する

ボディカラーは、カムリの場合ホワイトパールクリスタルシャインやブラック系が査定で有利になりやすい傾向があります。

これはカムリに限らずセダン全般にいえることですが、再販時に需要が高いカラーほど業者の買取意欲も上がるためです。

装備面では、パノラマムーンルーフやJBLサウンドシステムなどのメーカーオプションが査定でプラス評価されることがあります。

また、スペアキー(スマートキー)の有無も意外と見落としがちなポイントで、2本そろっていると減点を避けられます。

修復歴については、外板パーツ(ドアやバンパーなど)の交換であっても、車の骨格部分(フレーム)にダメージが及んでいなければ、査定上は修理歴ありでも修復歴なしとして扱われるケースがあります。

筆者コメント

筆者がセダンの査定に立ち会った際にも、ドア交換歴があっても骨格に影響がなかったことで大きな減額を受けずに済んだ経験がありました。

過去の修理内容を正確に把握して、査定時に正しく伝えることが重要です。

国民生活センターでは、中古車売却時のトラブルとして、契約後に一方的な減額を告げられるケースが報告されています。

修復歴や車両状態を査定前に誠実に申告しておくことは、こうした契約後トラブルを防ぐうえでも大切な姿勢です。

カムリは値上がりしている?相場推移の見方

国内向けカムリは2023年12月下旬に生産を終了しており、この事実から「生産終了=希少になって値上がりするのでは」と期待する声もあります。

ただし、生産終了と買取相場の値上がりを直結させるのは慎重になったほうがいいです。

公開されている相場データを確認すると、70系カムリの2023年式(最終年式)は300万円台前半の相場を維持しているものの、それ以前の年式は月単位で緩やかに下落が続いている傾向が見て取れます。

つまり、最終年式の高年式・低走行車にはプレミアム的な価値が乗っている可能性がある一方で、カムリ全体が一律に値上がりしているわけではありません。

なお、トヨタは2025年12月に、米国で生産する新型カムリ(11代目)を2026年から日本市場へ再導入する方針を発表しています。

再導入が実現した場合、10代目の中古車相場にどう影響するかはまだ不透明です。

「今のうちに売らないと値下がりする」と焦る必要はありませんが、値上がりを待って売り時を逃すリスクも考慮しておくと冷静な判断ができます。

相場推移を見るときは、グーネットやナビクルなどの相場サイトで自分の年式・グレードの推移グラフを確認し、3カ月〜半年程度の値動きの方向を見ておくと、売り時の判断材料になります。

トヨタ自動車の認定中古車サイトでも歴代カムリの車両情報が閲覧でき、グレードごとの仕様を正確に確認する際に役立ちます。

カムリを少しでも高く売るためのポイント

相場の目安がつかめたら、最後は実際にどう動くかです。

相場を知っていても、行動の仕方を間違えると本来出るはずの金額に届かないまま売却してしまう可能性があります。

ここでは、筆者の査定立ち会い経験も踏まえて、実効性のあるポイントを整理します。

相場が動く前に査定時期を決める

車の買取相場は一定ではなく、需要と供給のバランスで変動します。

一般的に、1月〜3月の年度末は中古車の需要が高まりやすく、業者の買取意欲も上がりやすい時期とされています。

逆に、需要が落ち着く時期には同じ車でも提示額が下がることがあります。

また、車検の残り期間も判断材料の一つです。

車検が半年以上残っていると買い手にとってのメリットになるため、車検が切れる直前よりは余裕を持って売却したほうが有利に働きやすいです。

ただ、最も避けたいのは「もう少し待てば上がるかもしれない」と考えて先延ばしにすることです。

カムリに限らず、中古車の買取相場は基本的に時間が経つほど下がっていきます。

相場を確認して納得できる水準であれば、その時点で動くのが合理的な判断です。

1社の提示額だけで相場を決めない

筆者コメント

これは筆者がもっとも強くお伝えしたい点です。

ディーラーの下取り査定や1社だけの買取査定で提示された金額は、カムリの相場そのものではありません。

あくまでその業者が、そのタイミングで、自社の在庫状況や販売ルートを踏まえて出した個別の金額です。

筆者コメント

筆者がこれまで複数車種の査定に立ち会ってきた中で一貫して感じるのは、1社だけの提示額と複数社を競わせた場合の最高額には、想像以上の差が出ることが多いという点です。

特に、同じ日に複数の業者に査定してもらい、一斉に金額を提示してもらう方法は、業者同士の競争心理が働くため、各社が本気の金額を出しやすくなります。

また、査定現場では「今決めていただければこの金額を出せます」という形で即決を求められることがあります。

気持ちが揺れる場面ですが、他の業者の金額を聞く前に決めてしまうと、結果的に安く売ることになるリスクがあります。

全社の金額がそろってから判断する姿勢を崩さないことが大切です。

なお、消費者庁や国民生活センターでは、中古車売却に関するトラブル事例として、強引な勧誘やキャンセル妨害が報告されています。

契約を急がされたり、高額なキャンセル料を請求されたりといったトラブルを防ぐためにも、信頼できる買取業者を選び、契約内容をよく確認してから判断する意識を持っておくと安心です。

まとめ

カムリの買取相場を正確に把握するために、この記事で整理した判断軸を振り返ります。

確認すべきこと
型式の特定 車検証で50系(AVV50)か70系(AXVH70)かを確認する
年式と走行距離の照合 年間1万kmの標準走行距離を基準に、自分の車の位置を把握する
グレードの確認 70系ならWS系とG系で相場帯が異なる点を意識する
相場レンジの把握 複数の相場サイトを照合し、一つの数字を正解としない
複数社での査定 1社の提示額で売却を決めず、業者を競わせる構造を作る

相場表の数字はあくまで参考値であり、実際の査定額は現車確認を経て決まります。

特にAVV50のような年式が古いモデルでは、状態次第で相場レンジの上限に届くこともあれば、下限を下回ることもあります。

筆者コメント

筆者がこれまで複数の車種で査定を経験してきた中で変わらない結論は、事前に相場を調べて現実的な基準線を持ち、そのうえで複数の業者に同じ条件で競ってもらうことが、納得のいく売却につながるということです。

カムリは海外需要もあり、年式が経っていても値段がつきやすい車種です。

まずは自分の年式・型式・グレードに近い相場を確認するところから、売却の第一歩を踏み出してみてください。