ミライース買取相場【年式別の目安がわかる】世代差と査定条件を解説

ミライースの買取相場は、年式だけで一律に決まるものではありません。同じ年式であっても、初代(LA300S系)か2代目(LA350S系)かという世代の違い、走行距離、グレード、駆動方式、車両状態によって査定額には大きな幅が出ます。

ネットで相場を調べると、サイトごとに数字がバラバラで判断に迷った方も多いかもしれません。これは各サービスの集計方法や対象データが異なるためで、ある意味当然のことです。

筆者コメント

筆者はこれまで、軽自動車を含む複数の車種で一括査定や同時査定に立ち会い、ディーラー下取りと買取専門店の提示額の差を実際に見てきました。

その経験を踏まえると、相場表の数字はあくまで目安であり、最終的には実査定で複数社の提示額を比べることが判断の精度を上げる近道です。

この記事では、2026年時点の年式別買取相場を一覧で整理したうえで、価格を左右する査定条件や、下取りと買取の違い、高く売るための進め方までをまとめています。

ミライースの買取相場は年式と世代で大きく変わる

ミライースの買取相場を理解するうえで欠かせないのが、年式と世代の関係です。初代は2011年9月に発売され、2017年4月まで生産されました。

2代目はダイハツ工業のニュースリリースにある通り、2017年5月にフルモデルチェンジで登場しています。この世代の違いが、同じ年式でも相場に差を生む最大の要因です。

2代目はボディの軽量化やスマートアシストIIIの採用など、安全性能と基本設計が大きく進化しています。

中古車市場では2代目のほうが需要が高く、同程度の年式・走行距離であれば査定額にも差がつきやすい傾向があります。

2026年時点の年式別買取相場を一覧で確認

以下の表は、複数の査定実績データや相場情報を横断的に参照し、2026年時点の目安として整理したものです。

走行距離は年間1万km程度を想定した標準的な条件で、グレードや車両状態、地域、時期によって変動します。

年式(西暦) 年式(和暦) 年落ち 世代 型式 買取相場の目安
2023年式 令和5年 3年落ち 2代目 LA350S/LA360S 約40万~70万円
2022年式 令和4年 4年落ち 2代目 LA350S/LA360S 約30万~55万円
2021年式 令和3年 5年落ち 2代目 LA350S/LA360S 約25万~50万円
2020年式 令和2年 6年落ち 2代目 LA350S/LA360S 約20万~45万円
2019年式 令和元年 7年落ち 2代目 LA350S/LA360S 約15万~38万円
2018年式 平成30年 8年落ち 2代目 LA350S/LA360S 約10万~32万円
2017年式 平成29年 9年落ち 初代または2代目 LA300S系またはLA350S系 約5万~28万円
2016年式 平成28年 10年落ち 初代 LA300S/LA310S 約3万~15万円
2015年式 平成27年 11年落ち 初代 LA300S/LA310S 約1万~10万円
2014年式 平成26年 12年落ち 初代 LA300S/LA310S 約1万~8万円
2013年式 平成25年 13年落ち 初代 LA300S/LA310S 約1万~5万円
2012年式 平成24年 14年落ち 初代 LA300S/LA310S 約0.1万~5万円
2011年式 平成23年 15年落ち 初代 LA300S/LA310S 約0.1万~3万円

相場に幅があるのは、同じ年式でもグレードや走行距離、修復歴の有無、ボディカラーなどで評価が異なるためです。

この表の金額は目安であり、実際の査定額を保証するものではありません。

ここで押さえておきたいのは、表の上限に近い金額を引き出せるかどうかは、査定を何社で比較するかに大きく左右されるという点です。

ディーラーの下取りだけで判断すると、表の下限付近かそれ以下になるケースも少なくありません。

筆者コメント

筆者が別の軽自動車で経験したケースでは、ディーラー下取りと一括査定の最高額で数十万円の差が生まれたこともあります。

2017年式は初代と2代目が混在する点に注意

2017年式のミライースは、査定において特に注意が必要な年式です。2017年5月にフルモデルチェンジが行われたため、同じ平成29年式でも初代(LA300S系)と2代目(LA350S系)の両方が存在します。

初代と2代目では、ボディ構造、安全装備、燃費性能が異なるため、査定額にも差がつきます。

2代目はスマートアシストIIIを搭載しており、中古車としての需要も高いため、同じ2017年式でも2代目のほうが高めに評価される傾向があります。

自車がどちらの世代に該当するかは、車検証に記載されている型式で確認できます。

LA300SまたはLA310Sであれば初代、LA350SまたはLA360Sであれば2代目です。初度登録年月が2017年5月以降であれば、基本的に2代目と判断できます。

ネット上の相場サイトでは、2017年式の初代と2代目が混在したまま平均値が表示されていることもあるため、自車の型式を確認したうえで相場を見るほうが実態に近い金額を把握できます。

3年落ちから15年落ちまでの相場を詳しく見る

年式別の相場表で全体像を確認したところで、ここからは年落ちの区分ごとに、価格帯の特徴と査定額に影響しやすいポイントを整理していきます。

3年落ちから7年落ちは2代目中心で価格が残りやすい

2019年式から2023年式にあたるこの年式帯は、すべて2代目(LA350S系)にあたります。

スマートアシストIII搭載車が中心で、中古車市場での需要も比較的安定しています。

3年落ちのミライースは、走行距離が3万km以下であればグレード次第で40万~70万円程度の相場が見込めます。

新車価格が86万~137万円程度(グレードにより異なる)の車種としては、3年落ちでも一定の価格が残っている印象です。

5年落ちになると25万~50万円程度に下がりますが、走行距離が少なく状態のよい車両であれば上限に近づく余地があります。

7年落ちでも15万~38万円程度の価格帯が期待できるため、この年式帯であれば売却額にそれなりの手応えを感じられるはずです。

ただし、この価格帯で注意したいのは、売り方による差が金額として大きくなりやすい点です。

新車価格が高い車種ほど差額は目立ちますが、ミライースのような軽自動車でも、ディーラー下取りと複数社の買取査定では数万~十数万円の開きが出ることがあります。

筆者コメント

筆者が同じ軽自動車ジャンルのN-BOXを売却した際にも、ディーラー下取り額と一括査定の最高額には大きな差がありました。

8年落ちから10年落ちは世代差と状態差が出やすい

8年落ち(2018年式)は2代目ですが、9年落ち(2017年式)になると前述のとおり初代と2代目が混在し、10年落ち(2016年式)は初代になります。

このため、8年落ちから10年落ちの間で相場に段差が生じやすいのが特徴です。

8年落ちの2代目であれば10万~32万円程度が目安ですが、10年落ちの初代になると3万~15万円程度まで下がります。

この差は世代による構造的なもので、車両状態がよくても初代が2代目の相場水準に並ぶことは難しいのが現実です。

一方で、10年落ちでも走行距離が5万km以下、修復歴なし、人気カラーといった好条件が揃えば、相場の上限に近い金額がつく可能性はあります。

逆に、走行距離が10万kmを大きく超えている場合は、数万円程度の査定になることも覚悟しておいたほうがよいでしょう。

この年式帯では、1社だけの査定で判断してしまうと、車の状態を正しく評価されないまま安く手放してしまうリスクがあります。

筆者コメント

筆者の経験上、古い車ほど業者ごとの評価のばらつきが大きくなる傾向があり、複数社に見てもらうことの意味が増してきます。

11年落ちから15年落ちは低年式でも査定余地がある

11年落ち以降のミライースはすべて初代(LA300S系)にあたり、買取相場は1万~10万円程度が中心帯です。

14年落ち・15年落ちになると数千円~数万円という水準も珍しくありません。

ただ、低年式だからといって値段がまったくつかないとは限りません。

ミライースはダイハツのKFエンジンを搭載しており、耐久性に定評のあるパワートレインです。走行距離が少なく、エンジンやミッションの状態が良好であれば、年式の割に評価されるケースもあります。

総務省の軽自動車税に関するページに記載されているとおり、初回新規検査から13年を経過した軽自動車は、軽自動車税が約20%重課されます。

2011年式や2012年式のミライースはすでにこの対象となっており、保有コストが上がるタイミングでもあるため、売却を検討する判断材料のひとつになります。

この年式帯で重要なのは、ディーラーの下取りで「値段がつかない」「引き取り費用がかかる」と言われても、それが車の市場価値のすべてではないということです。

筆者コメント

筆者は14年落ち・走行15万km超のステップワゴンを売却した際、ディーラー下取りは5万円でしたが、一括査定と廃車買取を併用して競わせた結果、11万円以上で売却できた経験があります。

ミライースとは車種が異なりますが、低年式車でも複数の売却ルートを比較する意味は大きいと実感しています。

ミライースの買取価格を左右する4つの査定ポイント

年式と世代が相場のベースを決めますが、同じ年式のミライースでも査定額に差がつく要因はいくつかあります。

ここでは、査定の現場で特に評価に影響しやすい4つのポイントを整理します。

  • 走行距離
  • 車両状態
  • グレード・駆動方式
  • 安全装備

走行距離と車両状態で査定額は変わる

走行距離は年式と並んで査定額を左右する基本要素です。

年間1万km程度が標準的な目安とされており、これを大幅に超える場合はマイナス評価、大幅に下回る場合はプラス評価につながります。

たとえば7年落ちで走行3万kmの車両と、同じ7年落ちで走行10万kmの車両では、査定額に10万円以上の差がつくことも珍しくありません。

車両状態については、外装の傷やへこみ、内装の汚れやシートの痛みなどが確認されます。

修復歴(事故による骨格部分の修理歴)がある場合は査定額が大きく下がる傾向がありますが、ドアやバンパーの交換程度であれば影響が限定的な場合もあります。

また、点検記録簿(メンテナンスノート)が残っていると、整備状況が確認でき、査定時の安心材料になります。

特にオイル交換の記録は、エンジンの状態を推測する材料として査定士が確認するポイントのひとつです。

グレードと4WDなどの仕様差を確認する

ミライースにはB、L、X、Gといったグレードがあり、装備内容や新車価格に差があります。

グレードが上位であるほど査定で有利になる傾向がありますが、ミライースは全グレードが自然吸気の660ccエンジンを搭載しているため、車種によってはグレード差が数万円程度にとどまる場合もあります。

仕様面で査定額に影響しやすいのが駆動方式の違いです。

4WD(LA310S/LA360S)は2WDに比べて新車価格が高く、降雪地域での需要があるため、査定でも一定のプラス評価がつくことがあります。

以下は2代目の主なグレード構成です。

グレード 主な特徴
B / B SAIII 商用向け・装備は最低限
L / L SAIII 個人向けの売れ筋・バランス型
X SAIII / X リミテッドSAIII Lに加えて快適装備が充実
G SAIII / G リミテッドSAIII 最上位・LEDヘッドランプやアルミホイール装備

全国軽自動車協会連合会の通称名別販売台数を見ても、ミライースはセダン型軽自動車のなかで安定した販売実績があり、中古車市場でも流通量が多い車種です。

流通量が多いということは買い手が見つかりやすい反面、希少性による上乗せは期待しにくいともいえます。

スマートアシストなど安全装備も評価材料になる

ミライースに搭載されてきた安全装備は世代やグレードによって異なります。

初代の後期にはスマートアシスト(レーザーレーダー方式)が一部グレードに搭載され、2代目ではステレオカメラ方式のスマートアシストIIIが採用されました。

さらに、2024年9月の一部改良ではスマートアシストが全車標準装備となっています。

安全装備の有無は中古車としての商品力に直結するため、同じ年式・グレードでもスマートアシスト搭載車のほうが査定で有利になる傾向があります。

具体的に何万円のプラスになるかは車両の総合評価次第ですが、特に初代でスマートアシスト非搭載のグレード(Dグレードなど)は、搭載車との差がつきやすい点は意識しておくとよいでしょう。

ミライースは買取と下取りのどちらが高くなりやすいか

ここまで年式別の相場や査定ポイントを見てきましたが、次に気になるのは「ディーラーの下取りと買取専門店のどちらに出すべきか」という判断です。

結論から言えば、買取専門店のほうが高くなるケースが多い傾向にあります。

ディーラーの下取りは新車販売に付随するサービスという位置づけのため、中古車としての再販価値を細かく反映した金額にはなりにくい構造があります。

特に低年式のミライースでは、ディーラーで「下取り価格はほぼゼロ」と言われることも珍しくありません。

一方、買取専門店は中古車として再販できるルートを複数持っているため、ディーラーが値段をつけにくい車にも市場価値に応じた金額を提示できる場合があります。

ただし、ここで大事なのは「買取店1社の査定額を鵜呑みにしない」ということです。

筆者コメント

筆者がこれまでの売却経験で一貫して実感しているのは、複数の買取店を同じ条件で比較し、競争環境のなかで査定額を出してもらうことで、1社だけでは引き出せなかった金額が見えてくるという点です。

下取りの見積もりをもらうこと自体は否定しませんが、それを最終判断の基準にするのではなく、買取査定との比較材料として使うのが合理的な進め方です。

ミライースを少しでも高く売るための進め方

相場を把握し、査定条件の影響を理解したうえで、最後にどう動くかが実際の売却額を左右します。

ここでは、査定前の準備から売却先の選び方までの流れを整理します。

相場を確認してから複数の査定額を比べる

まず、この記事の年式別相場表や、複数の買取相場サイトで自車のおおよその位置を把握しておきます。

事前に相場感を持っておくことで、査定時に極端に低い金額を提示されたときに冷静に判断できます。

そのうえで、一括査定サービスなどを活用し、複数の買取店から査定を受けるのが基本的な流れです。

1社だけの査定では、その金額が相場の上限なのか下限なのかが見えません。

筆者コメント

筆者の経験では、同日に複数社を集めて同時に査定してもらう方法が、各社の本気の金額を引き出しやすい進め方でした。

業者側も他社がいる環境では安い金額を出しにくくなるため、結果として査定額の上振れが生まれやすくなります。

低年式のミライース(10年落ち以上)の場合は、一般的な一括査定に加えて廃車買取サービスにも相見積もりを取っておくと、最低ラインを確保しやすくなります。

廃車買取は部品やリサイクル素材としての価値で買い取るため、年式が古くても一定の金額がつくことがあります。

この最低ラインがあることで、一括査定の場で足元を見られにくくなるという実務的なメリットもあります。

売却時期と査定前の準備を整えておく

中古車市場では、1月~3月の年度末が需要の高まる時期とされています。

この時期は新生活に向けた購入ニーズが増え、買取店も在庫を確保したいため、査定額が上がりやすい傾向があります。

逆に、4月1日時点で車を所有していると、その年度の軽自動車税(自家用乗用で10,800円、13年超は12,900円)が発生します。

売却を決めているのであれば、年度末までに手続きを終えられるとこの負担を避けられます。

査定前の準備としては、以下の点を整えておくとスムーズです。

  • 車検証、自賠責保険証、リサイクル券の確認
  • 点検記録簿(メンテナンスノート)を手元に用意
  • 車内の清掃と荷物の整理
  • 純正部品やスペアキーがあれば揃えておく

車内外を過度に磨き上げる必要はありませんが、第一印象が査定士の心証に影響することは否定できません。

手間のかからない範囲で、清潔感のある状態にしておくのが現実的です。

まとめ

ミライースの買取相場は、年式だけでなく初代と2代目の世代差、走行距離、グレード、駆動方式、安全装備の有無、車両状態によって変わります。

特に2017年式は初代と2代目が混在するため、自車の型式を車検証で確認することが最初のステップです。

この記事で示した判断の軸を整理すると、以下のようになります。

確認すべきこと
世代の特定 車検証の型式(LA300S系=初代、LA350S系=2代目)
相場の目安 年式別相場表で価格帯を把握
価格差が出る条件 走行距離、グレード、4WD、スマートアシストの有無、修復歴
売却方法 ディーラー下取りだけでなく、複数の買取店で比較
低年式車の対応 一括査定と廃車買取の併用で最低ラインを確保
売却時期 年度末(1~3月)は需要が高まりやすい

相場表の数字はあくまで目安です。

同じ年式でも条件次第で査定額には幅が出ますし、どの業者に出すか、何社を比較するかによって最終的な金額は変わります。

筆者コメント

筆者がこれまで複数の車種で売却を経験してきた中で一貫して言えるのは、「最初に提示された金額がその車の本当の価値とは限らない」ということです。

特にミライースのような軽自動車は1台あたりの利幅が小さい分、業者によって出せる金額の差が目立ちやすい車種でもあります。

提示された査定額が相場の範囲内かどうかを確認し、納得できる条件で売却先を選ぶ。その判断ができる状態を作ることが、後悔のない売却につながります。